第一話:母3

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「彩ちゃん!柚ちゃん!一緒に本読まない?」 . 「いいよ!行こう!柚ちゃんは?」 . 「い・く」 . 「じゃあ行こう!!」 . 「お前らさぁそんな喋れない奴といて楽しいのかよ!」. 「そうだよ!!そんなのをさぁなんて言うか知ってる~?」 . 「アハハハハ。止めとけよ!!泣くんじゃないの~!!」 . クラスに居た男子達が柚ちゃんの悪口を一斉に言い出した。 . 「そんな事無いもん!!柚ちゃんは悪くないもん!!」 . 「そうだよ、柚ちゃんはいい子だもん!!!」 . 「柚ちゃん、あんなの気にしちゃダメだよ∑!?」 彩が振り返ると柚ちゃんが下を向いて涙を流していた。 . 「ほら、泣いたじゃん。」 「泣き虫、柚!!」 「泣き虫、柚!!!」 「アハハハハ。柚が泣いた。」. 「もう!!止めなって言ってるでしょ!!」 彩は、一人の男子を突き飛ばした。 . 「うわ、最低!!」 「謝れよ!!」 「あ-やまれ!!あ-やまれ!!」. 「行こう柚ちゃん、柚衣ちゃん!!!」私たちは、教室を出て行った。
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