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机の上に天使を乗せて、女の子は天使に話しかけた。
私、みく!未来と書いて未来っていうの!よろしくね…えっと。
天使は、やはりこの子は自分の姿が見えるのだとようやくはっきりして、口を開いた。
あなた、私が何に見える?と未来に問いかけた。
きっと、今自分の目の前にいる私のこと何者なのか知らないんだ…。この子。
未来は、突然話しかけられて、びっくりしたが、笑顔で
何だろうね?う~ん。羽が生えてるから人ではないよね?
未来があまりに元気に答えるから、天使は少し呆れ気味だった。
゛この子、私が怖くないのかしら?
天使は、思った。
そして、また未来に話しかけた。
私、天使なの。天使。わかる?
だから、あなたとは別の生き物なのよ?怖いでしょ?
天使にそう言われて、少し驚いた未来は、
天使?…天使!?
すごい~!すごい♪
う~んっと。じゃあ、私、天使さんとお友達なるね♪
あっ!名前は?天使さんのお名前は?
決まってないなら、未来がつけてあげる。
う~ん。…天子!
いや…、変だなぁ。う~ん。
突然自分の名前を考え出した未来を見て、天使は呆気にとられた。
しかし、天使は居場所がない。自分の姿が見えるのは、未来だけ。
それなら…。
ねぇ、未来、私ねお友達になってもいいよ?未来の。そのかわり、私を守って?そしたら、私が未来のこと守ってあげる。
天使が予想外なことを言うので、驚いたが、未来はうれしかった。
友達ができた。未来のお友達!
じゃあ、未来のお友達になってくれるなら、今日からここが天使さんのお家よ♪そういって、天使に笑いかけた。
天使は、
…うん。
と普通に答えた。
これが、天使と未来の奇妙な同居のスタートだった。
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