始まった

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さらに続く。 教科書は捨てられ、ノートも。たてぶえ、ピアニカ。学校の図書館で借りた本。消しゴム、鉛筆。 学校では、だらしない子と思われ先生によく注意された。 内心、先生に期待もなければ絶望もない。 いかにばれないかが肝心なところ。 この頃いじめをした。 その子は幸せに見えた。 だけどやってる事は一番嫌いな鬼婆と同じだ。 ばれないように陰険だ。 その子には申し訳ない。 苦しみ、悲しみ。 虚しさ、一番に分かってる私が。 最低な人間だ。 早くとめて、ばれてほしい。 ある晩いじめられた子の親御さんから連絡があった。 次の日担任から屋上に呼ばれた。 私を含むほか三人。 四人で二人をいじめていたから。 ごめんなさい。 先生に聞かれた。 誰が一番最低な人間だって。 真っ先に言った。 私だと。 間違いないから。 自宅に帰宅して、父親とママがいた。 泣いて目が腫れてる私を見て一言。 『お前の痛みなんて痛みじゃない。された相手の痛みをしれ』と。 相手の家に何度も行き、門前払いをされ、当たり前。やっと謝れた。 今でも会うその相手と親御さんに、感謝の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。 高学年になり、その子達とクラスは離された。 私がいじめていた子はまた違う子に嫌みなど言われていた。 罪滅ぼしをしたく、かばったら突き飛ばされ右手にひびが入った。 ちっとも痛くなかった。 逆にホッとした。 これでギブスをしている間は虐待されないから。 また自分自身の心配。 最低だよ。 暴力はないが言葉の暴力はあった。 鬼婆には私と一つ違いの娘さんがいる。 鬼婆は、事あるごとに比べた。
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