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突然の父子家庭。。
仕事人間と言う言葉そのままの父親。
だけど父親は大好きだ。
感情のままに怒らないから。この頃は。
父親から鍵を渡された。
学校や習い事先で自慢していたな。
母親が家を出て行った事自宅の鍵を渡された事を
その日から、鍵っ子になり帰宅するとおやつがテーブルの上に一つ置いてあった。
さすがにフルーツ缶には悪戦苦闘して、隣のおばちゃんに頼んだ。
毎日外食。
贅沢な外食が大嫌いになった時期。
たまに父親の手料理。
何がなんだか分からないオムレツに山盛りサラダ
嬉しくていっぱい食べた
遠足にはソフトボールのような真っ黒のおにぎりと石のような堅い唐揚げ
見られるのが、恥ずかしくって。
一番に食べないとだと思い必死だった。
先生が父子家庭だから、可哀相だとお弁当を作ってきてくれた。
なのに、ほんとはカラフルなお弁当が食べたいのに拒んだ。
ただ悔しかった。
不敏に思われようと、母親が居なくなった寂しさがなかった。
離婚、父子家庭そのものが分からなかった。
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