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「お前『ら』ってどういうこと?」
撫子は眉を潜めた。
「え?あ、いや、何でもない」
天然のわりには細かいところに気が付くね。
「それより、これはどういうことだ!?さっきの奴は何なんだ!?何で人を食ってた!?お前は一体何者なんだ!?さっきのお札みたいなものは何だ!?」
「………………」
「どうなんだよ!?」
「…ごめん。早口過ぎて聞き取れなかった」
いい性格してるねぇ。
「だあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
叫んでるところ悪いけど、もうそろそろ人が集まってくるよ。
「え?マジ?」
そりゃあんな打ち上げ花火を地上で爆発させたみたいなやつが気付かれない訳ないって。
「人が集まってくる。詳しい話が聞きたいなら、明日教えて上げる」
「お、おい」
撫子は聞かずに行っちゃった。
「…本当に何なんだ?あいつは…」
ほら、早くしないと人が集まってくるって。色々と聞かれるとめんどいでしょ。
「た、確かに、それもそうだな」
こうして亘はその場をあとにした。
†
回想終了。ホント、彼女何者だろうね。
「………」
亘、聞いてる?
「くか~…」
うわっ、二度寝してるよ。
「…うおっと!また寝ちまってた」
とりあえず、早くしないと遅刻だよ。
「おおっと。そうだった」
†
着替えを済ませ、亘が一階に降りるとすでに母親の神雄晶が朝食を食べていた。
「お。ようやく起きたわね寝坊助」
亘がテーブルにつくと秀吉が朝食を持ってきた。てか亘、テレビ見てみ。
「んあ?」
『昨夜7時頃、神城市清明町の路地裏で女性の死体が発見されました。女性は―――』
「また?3日前も同じような事件あったよね」
「ホント、やな世の中よね~」
両親がそんなことを話す中、亘は一人冷や汗を流していた。
『―――なお、事件発覚直前に、現場付近で爆発があり、さらに逃げるように去る少年と少女の姿が近隣の住人に発見されており、警察では、事件との関連を調べています』
「…こ、これって…💧」
よかったね。顔は見られてないみたいだよ。
「…何にもしてないのに何だ?この背徳感…」
「亘も気を付けなよ」
「…あ、あぁ…💧」
「?」
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