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「それにしても、残酷な殺し方だね」
秀吉が晶が食べ終えた食器を片付けながら言った。
「お腹を喰い破るなんて…どんな怪物なんだろう?」
(あんな怪物だった…とは言えないよなぁ…)
冷や汗を流す亘。
「てか父さん、飯食ってる最中にそういう話止めてくんない?」
「あはは。ごめんごめん」
亘、一人目の色が変わってる人がいるよ。
「へ?」
「…妖怪ね!」
ほらね。
「か、母さん…?💧」
「これは妖怪の仕業よ!!」
「あ、晶…?」
スイッチ入っちゃったね~。
「人を食べる妖怪かぁ、一体何かしらねぇ!?」
「か、母さん落ち着いて…!」
「化け猫!?人喰い鬼!?山姥!?」
「いや山はないって!ここ都会だから!晶、落ち着きなさい!!」
いくら民俗学大学教授だからってハマりすぎじゃない?
「もはやマニアの域だな」
「あぁあぁぁあ知りたいわ!!知りたいわぁぁぁ!!!」
「と、父さん、お、俺学校行くから!じゃ!!」
あ、逃げた。
「わ、亘!父さんを置いて行かないでくれぇぇぇ!!」
「I want to know!!!!」
亘があとにした家の中から何故か英語がこだましていた。
と、言うわけで学校に到着。
「………」
ん?どうしたの?亘。
「……いや、もう便利だからいいや」
と、そこに自称『二代目戦うオタク(勝手に〇原崎から受け継いだ。)』遠藤登場。
「お!カ〇ーユ珍しく遅刻してねぇじゃねぇか」
「だから名字で呼ぶんじゃねぇ!!」
「そんなことより、昨日そこの竹梅ビルの横で殺人事件があったんだってな」
遠藤は何故かノリノリだ。
「あぁ、今朝ニュースで見たよ」
「腹を喰い破るなんて、一体どんなゾンビなんだろうな~!」
あれ?何か晶とノリ似てない?
「てか何でゾンビ限定?〇イオハザードか?」
「〇ッカー!?いや、〇ルベロスか!?」
「落ち着け!ここは〇クーンシティじゃねぇぞ!」
でも当たらずとも遠からずってところじゃない?人の形をしてたって点では。
「ま、まぁそうだが…」
「ヤバいぞ!いずれ〇―ウイルスがこの街に充満し、〇イラントや〇跡者がやってきて皆殺しに…」
遠藤はまだ叫んでいる。さすが自称『二代目戦うオタク』だ。周りの目線に見事に立ち向かっている。
「でも何故かすごいとは思えない…」
そんなことより、もっと大切なことがあるでしょ。
「…当麻だろ。分かってるよ」
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