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「んっ…あ…ご主人‥さまっ…ん~」
――神様。
これは何の拷問ですか?
俺が何かしたっていうのですか?
俺は自問自答を繰り返す。
隣で安らかな表情を浮かべ、俺の悶々とした葛藤を余所に、珍しく人型で眠っている〝うる〟に深々と溜息を吐く。
「…長い睫毛だよな。柔らかそうな髪、旨そうな唇、可愛い寝顔しやがって。これは反則だろ、くそっ!」
うるは無防備にも、下着の上にシャツ一枚を着ただけの姿で白い脚を晒している。
見えそうで見えない絶妙なアングルが更に俺を苦しめている訳なんだが、本人にその自覚はない。
しかし時折、ドキリとする寝言が甘ったるい声で呟かれる訳で…。
その都度、俺の中で欲望が募って頭の芯がズキズキする。
ってか、こいつどんな夢見てんだ?
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