プロローグ。

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…なんだか作られた箱庭みたぃだ。 いつも部屋を見回す度そぅ思う。 自分の部屋なのにどこか居心地の悪い様な。 まとめられたインテリアにどこか寒々しさを感じる様な。 そんな虚無感が実は気に入ってる。 この部屋には金で買えるモノしか置いていない。 そして誰かに買い与えられたものしか置いていない。 そう。あたしも金で買えるこの部屋のインテリアの一つだから。 良くトリミングされた誰かのペット… あたしの名前は「キリ」 本当の名前で呼ばれる事はもうなくなった… 「一回3万円」の娼婦。
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