きっかけ。

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休み時間は一人で裏庭で過ごすのが日課になった。 わずらわしい噂話を避けたかったから。 目立たない木陰でぼーっとしてたら… 何人かの人影が見えた。 …あれ、カナの彼氏だぁ。 女の子に囲まれてる。 あたしの事は見えないみたいで、そのまま話をし始めた。 「なんでマユミを振るのっ⁉」 …女は三人。 多分噂のマユミは真ん中で泣いてる女の子で後は付き人A.B。 こーゆー時しゃしゃってくる女って大嫌い。 「オレは…カナが好きだから、別れる気ないし。」 カナの彼氏(そーいや名前知らない)が静かに、はっきりと言った。 マユミとやらが一際大きな声で泣いて…とんでもない事を言いだした。 「シンくん騙されてるんだよ❗シンくん知らないかも知れないけど…あの子、援交してるって噂なんだからっ‼」 …最低。 勝てないからって相手を引きずり下ろすのか… でもカナのシンくん(やっと名前知った)はかっこよかった。 「噂があるのは、知ってる。でもカナはやってないよ。そーゆー話なら、聞きたくないから」 軽く手を上げて去ってくシンくん。 本当はやってたけど騙されてくれてるシンくんに乾杯‼
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