あたしのおねだん。

きっかけ。

シンくんが消えた後、泣いてたはずのマユミの顔が醜悪に歪む。
…あの顔見たらどんな男でも一発で引くよな。
で、女三人でカナの悪口大会。
「マジあの女ちょっとツラいーからってしゃしゃってんべっ⁉」
男いなくなった途端の変化がすげぇ。
軽く感心してると、Aがとんでもない事を言いだした。
「カナやっちゃうべーよ‼」
…はぁ⁉
さすがにほっとけなくて。
『おいそこのブスーズ三人‼』
叫んだ。
振り返る三人に…
『おまえら自分がモテねぇからってひがんでんじゃねぇよ⁉』
一瞬ひるんだけどBが反撃してきた。
「何よヤリマンのくせにっ‼知ってるんだからね援交女‼」
なんのひねりもない。
『ああ、あたしはカナと違って、確かに援交してるよ⁉で、お客さんにはいろんな人がいるからねぇ…』
つまらない反撃食らう前に一気にまくしたてた。
『カナに手を出したら、あんたら三人まとめて穴だらけにしてもらっちゃうよ⁉』
…はったり。
でもブスーズは黙ってくれた。
明日からあたしの噂はひどくなるだろうけど…それでいい。
できれば…カナの噂をかき消すくらいに。