序章~幕開け~

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綾はどこにでもいる高校二年生。 ただ、普通の人より多少可愛く、純粋な性格だ。 そんな綾には親友も彼氏もいた。 そして、そんな生活を送っている時に転機が起きた。 ―――――――――――――――――― 「綾ぁ!! 早くしてぇ!!」 「今行くよぉ。」 綾は親友の梨恵が待っている玄関に向かった。 「お待たせ!!」 「もう!! 早く行くよ!? 和也だって待ってるだろうし。」 綾達は綾の彼氏の和也の家に歩いて向かった。 和也の家の近くに来ると綾は和也に電話をした。 『プルルルル………プルル、ガチャッ…』 『もしも~し』 「もう家に着くからね。」 『はいは~い。』 『プッ』 「朝から電話とは熱いねぇ」 梨恵が綾を冷やかした。 綾は慌てて携帯を閉じる。 「なっ… いつものことでしょっ!!」 綾がスタスタと歩くペースを上げる。 (フフ…… 綾可愛いぃ!!) 梨恵の目がハートになった…。 「もうっ綾待ってよぉ!!」 梨恵は笑い、綾を追いかける。 「あっ!!」 綾は少し先の方に居た和也に手を振った。 和也も手を振り返し、綾達の方に近づいた。 「綾おはよっ!」 「オハヨー!!」 綾はさりげなく和也の腕にくっついた。 「ハァ…… 朝から結局バカップルぶりを見せつけるんかい……」 梨恵は溜め息をつき綾達の隣を歩いて学校に向かった。
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