63人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
再び試着室の中
翡翠は試着していた服から元の私服へと着替えた
目の前には自然と微笑む自分の姿
翡「志貴さまとなら
私変われるかな
昔みたいに笑って志貴さまと一緒にいつまでもいられるかな」
翡翠は自分自身に質問する
顔には自然と笑みが浮かんでいた
楽しそうじゃない翡翠ちゃん
翡翠の背筋に悪寒がはしる
笑みは一瞬にして消え青い顔に変わる
そんな
ありえない
あまりのショックに翡翠は目の前が見えなくなっていた
鏡の向こうにいるのは自分であるが自分ではない
もう翡翠には誰かがわかっていた
翡翠の視界が回復した時
目に入って来たのは
琥珀の姿だった
最初のコメントを投稿しよう!