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翡「姉、さん…」
鏡の向こうには琥珀が立っていた
琥「翡翠ちゃんも笑う様になったのね、お姉ちゃん羨ましいな」
翡「あ…あ」
琥「そうよね、翡翠ちゃんはもともと普通の女の子だものね、翡翠ちゃんが笑う様になってお姉ちゃんとっても嬉しいわ」
翡(止めて)
琥「私ね…昔貴女を一生懸命守ろうとしたじゃない、人形になってまで今の翡翠ちゃんをずっと望んでた…」
翡(止めて、止めてよ!)
琥「なのに不思議よね~夢がかなったって言うのに何故かしらね」
翡「止め、て…」
琥「貴女がいま憎くて仕方がない…」
翡「止めてよ!!」
翡翠は思い切り叫んだ
翡「はあ、はあ」
息づかいがあらく呼吸がうまく出来ていない
志「翡翠どうしたの!?」
翡「はあ、はあ、ああぁぁああ!」
志「翡翠開けるよ!」
志貴は更衣室のカーテンを開ける
中には息を切らせ苦しそうにしている翡翠がいた
志「!!翡翠!」
志貴は翡翠の肩の上に手を置いた
翡「あ…ああ、うああああぁぁ!!」
ばっ!
翡翠は志貴の手を振り払い大声を上げて店から飛び出していってしまった
志「翡翠!!」
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