63人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
翡「志貴…さま…」
翡翠の瞳からは一線の涙
志「いいか…俺達は託されたんだよ…二人の分まで精一杯生きないとあの二人も安心出来ないだろう
翡翠はそれでもいいの?琥珀さんの事好きじゃなかったのか?」
翡「うぐ…ひく、私も…姉さんが…大好きでした…」
志「だろう、だから生きよう!俺は翡翠のこと一生守るから」
翡「志貴…さ」
翡翠の言葉を遮る様に志貴は翡翠を抱く
志「泣いていいよ、翡翠の辛さ…半分でも分けてくれよ」
翡「志貴…さ…ま…うぐっ、うあああああああぁぁ!!」
翡翠はしゃくり上げて大声で泣いた
涙が枯れるまで泣いた
志貴はそんな翡翠を見て
死なしてしまった二人への後悔
決して二人の事を忘れないという誓い
そして翡翠を絶対に幸せにするという決意を胸におさめ
ただギュッと翡翠を抱き締めていた
最初のコメントを投稿しよう!