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服を楽しんで選んでいる翡翠
その喜び様を見ていると二人の事をつい忘れてしまうそうだった
秋葉も琥珀さんも俺の手の中で死んでいった
目を瞑れば二人の最後の姿が鮮明に蘇る
…兄さん、知ってたんだ
…我慢する必要なんて、なかった…んだ
ほんと、わたし、ばかみたい…
わたし…やっと話せたんだ
やっぱり、ただの思い込みだったんですね
だから人形だったらよかったのに
思い出せば針の様に俺の心を傷つける
けれど決して忘れてはならない
とても大切な記憶だった
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