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1993年12月28日、晴れか曇り。よくは覚えていないけれど、雨では無かった。
突然の事に私は父の布団の前で立ち尽くしてしまった。脱け殻になった父の身体は白く固くなっていて、まるで精密に出来た蝋人形の様。
「お父さん?お父さん?」
父はその日、いくら起こしても起きてはくれなかった。
父は、昨夜皆が寝静まった頃に、誰に看取られる事無く、きらきら輝くお星さまになった。
父は、突然死んだのだ。
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