告白

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雅美はいつも、美術室にこもり絵を描いているらしい。 俺は思い切って行ってみることにした。 ガラガラ…… いた……。俺を気にかけず、黙々と絵を描いている。 『よっ!』 『また、口説きにきたの?由孝くんもそうとうな物好きね。』 『そうじゃないよ!』 俺は慌てて、近くにあった絵を手に取った。 『絵を見に来たんだよ!ん?これは……黒アゲハチョウ?』 『そうよ。私に似てると思わない?黒一色に染まってただ地味にこの世を舞うの……』 確かにこの絵のチョウは悲しげに舞っているように見える…… 『なぜあなたは私を追うの?』 『それは……』 罰ゲーム…なんて言えるはずがない。 『美沙子ちゃんは?』 誰が言ったかは知らないが、美沙子と付き合っているという噂が流れているらしい。 『あいつとはなんにもないよ!むしろ苦手だよ…』 『おかしな人…男はみんな美沙子ちゃんみたいな人が好きなんだと思ってた。』 『そんなことないよ!俺は……』 『君が好きだ。でしょ?思ってもないこと言わないで……』 なにも言い返せなかった…
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