序章~拓也のstory~

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「昔から仲良かった俺たちだから。気持ちを伝えたら友達という関係すら0%になりそうで……。でももう俺逃げない! 真央! お前が好きだ!」 「だから」 「だから……」 「目を覚ましてよ……」 「いつまで俺を泣かせるんだよ! いつもみたいにあの笑顔見せてよ。あの笑顔が俺には必要なんだよ……あの笑顔をみせてくれよ! 頼むよ……真央!」 「真央。俺、お前のことすきだよ。大好きだよ。世界で一番すきだよ」  いくら泣いても止まない【涙】 ずっと握って話さない【手】 いつまでも真央に話しかける【声】 今までの二人の【思い出】 すべて、すべてが二人の【愛】 「神様! 俺はお前を信じねぇ! でも……。でももし、いるんなら一度だけでいい。俺の頼みを聞いてくれ! これから先俺はどんなに不幸でもいい耐えきれる。だから。だから……。真央を。真央を助けてください。お願いだよ……」  拓也は泣き崩れた。  そして、それと同時に。 「たくちゃん。私もすきだよ」 「真央?」 「神様がね生きてって」
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