第二序章~真央のstory~

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「あっ!流れ星!」 「どこだよ?」 「もう消えたよ」 「ちぇっ!つまんねぇ」 「私、願い事しちゃった!」 叶うことのない願い事だと思うけどね…。 「何をお願いしたんだよ?」 「秘密!」 「教えろよ」 「知りたい?」 「うん」 「たくちゃんとずっと一緒にいられますようにってお願いしたのよ」 何言ってるの私。たくちゃんにバカにされるのわかってるのに…。 「おいっ!なんだよそれ!」 「ウソよ!何照れてるのぉ?もしかして本気にした?」 やっぱり私素直になれない…。なんで今好きって言えなかったんだろう……。バカみたい…。 「するかよそんなの!」 そりゃそうだよね…。たくたちゃんは私のこと何とも思ってないもんね…。わかってるよ!そんなこと! 帰り道、本当は泣きたかった…。思い切り泣きたかった…。でも、たくちゃんのそばでは泣けないよ…。胸が苦しい…。苦しいよ…。 「ただいま…」 「お帰り、真央」 おばあちゃんは台所で料理をしながら真央に言った。 「…」 真央は黙って二階にある自分の部屋へ向かった。 なんでだろう…。涙が…。さっきまで我慢できてたのに…。涙が止まらないよ…。私たくちゃんが本当に大好き…。 真央は泣きつかれたのか眠りについた。
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