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「勝手に決めつけるなよ!」
「ずっと前から知ってたんだから」
「勘違いもほどほどにしてくれよ!」
たくちゃんはそう言って部屋から出ていった。
たくちゃんは数時間たっても帰ってこなかった。
「おばあちゃん私、ちょっとたくちゃん探してくるね」
そういって真央は家から飛び出した。
どこなのたくちゃん?
どこにいるの?
ごめんね…。たくちゃん…。私…。私。
目には涙が溢れて、うつ向きながら歩いていた真央。
「あぶない!」
誰かの大きな声が聞こえる。
激しい音が夜の闇に響く。そして、サイレンの音が響く。
翌朝。
あれ?ここどこ?綺麗な花がいっぱい咲いてるよ。私どうしちゃったんだろう。それよりたくちゃんを探さなきゃ!
でも、身体が重たい…。やっとの事で歩きだしても、どこまでも花が咲いているだけ。
すると目の前にうっすらとおじいちゃんとおばあちゃんが現れた。
『おじいちゃん!おばあちゃん!』
真央がどんなに呼んでも二人は泣いているだけだった。
すると次は拓也が現れた。
『たくちゃん?』
しかし、拓也も涙を流し始めた。
『みんなどうしちゃったの?私の声が聞こえないの?』
すると声が聞こえてきた。
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