第二序章~真央のstory~

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「おじいちゃん!おばあちゃん!なんで真央は?」 「昨日の夜、拓也くんを探すって出ていって帰って来なかったんだよ…。それで今日の朝6時頃に電話が来て真央が事故にあったと…」 「どうなるんですか!真央はどうなるんですか!」 「一命はとりとめたそうだ。でも、まだ意識不明、最悪、植物人間だそうだ…」 え?私が事故?意識不明?植物人間?どういう事? 「嫌だよ…。そんなの嫌だよ。真央!起きてくれよ真央!昨日みたいに俺をからかってよ!笑顔見せてよ!」 『私はここにいるよ!ねぇ!聞いてる?』 「真央…。真央。返事してくれよ…。俺だよ!拓也だよ!」 拓也たちには真央の声が聞こえていないようだ。 ねぇ、神様、これはどういうこと?私は今どこにいるの?私の声はたくちゃんにもう伝わらないの?私…死んじゃうの…?
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