第二序章~真央のstory~

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「真央…。ごめんな…。俺、素直じゃなかった。俺、お前の事好きなんだ。恥ずかしがっていつも言えなかった。いつも隠してた。でもなぁ、いつもお前のこと考えていたし、思っていた。俺が小学生からお前のこと好きだったっていうの本当だ。俺が学校行かなくなってもお前だけは友達してくれた。他の友達は離れていく中でお前だけはずっと俺の味方でいてくれた。だからかなぁ?俺がお前を好きなのは?とにかく…俺はお前が好きなんだよ!大好きなんだよ!だからさ……。頼むから…。目覚ましてくれよ…。俺のために覚ましてくれよ!なぁ!真央!真央…なんでだよ…なんでだよ…」 『たくちゃん…。私も好き…、たくちゃんは私のこと好きじゃないと思ってた…。両思いだったなんて。いや!いや!死にたくない!もっと…もっと生きてたくちゃんと一緒にいたい!』 「拓也くん」 「これは真央が毎日つけていた日記帳だよ。読んでほしいんだ」 あれは、私の日記帳。まさかたくちゃんに見られるなんて…。 日記を読む拓也のすすり泣く声が病室に響き渡る。
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