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「先生!真央が!」
拓也は病室を飛び出し主治医のところへ走った。
「真央が!真央が変なんです」
医者はその言葉を聞いて真央の病室に急いだ。
「真央さん。大丈夫ですか?
「…」
「そろそろだと思っていましたが…。麻痺が手、足、顔にまで到達しました。残念ですが…。あと一週間生きられればいいほうだと思われます」
「あと一週間?」
「はい…」
医者の言葉を聞いて真央は体一つ動かせないのに目から涙が流れていた。
「真央!本当にしゃべれないのか?」
「…」
「そんな…」
余命を告げられて五日目、ついに運命の日がやってきた。
真央が言葉を失って拓也は一人で真央に話しかける日々が続いた。それでも拓也は毎日毎日真央に話しかけた。
拓也はバイトが終わり、病院へ急いだ。
今日はあの話をしよう。
拓也は病院への歩き道そんな事を考えていた。
しかし、その時もう真央は永遠の眠りについていた。
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