第八章~さよなら、最愛の人~

3/6
前へ
/73ページ
次へ
拓也は病室のドアをあけた。 「真央、お待たせ。バイトが長引いてさ…。あれ?真央は?」 拓也は病室の異変に気付いた。 真央がいるはずのベッドは看護婦がシーツを掃除していた。 「あの、真央は?」 拓也は看護婦に聞いた。 「言いにくいのですが…。亡くなりました…」 「ウソつくな!」 「これ、真央さんがまだ手が動く時に書いた手紙です。自分が死んだら拓也くんに渡してほしいと言われました」 そう言って看護婦は拓也に一通の手紙を渡した。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加