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拓也は病室のドアをあけた。
「真央、お待たせ。バイトが長引いてさ…。あれ?真央は?」
拓也は病室の異変に気付いた。
真央がいるはずのベッドは看護婦がシーツを掃除していた。
「あの、真央は?」
拓也は看護婦に聞いた。
「言いにくいのですが…。亡くなりました…」
「ウソつくな!」
「これ、真央さんがまだ手が動く時に書いた手紙です。自分が死んだら拓也くんに渡してほしいと言われました」
そう言って看護婦は拓也に一通の手紙を渡した。
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