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『たくちゃんへ
この手紙がずっとたくちゃんに読まれないことを願ってたけど、ついにこの時が来たんだね…。
もっと…たくちゃんと一緒にいたかった。もっといっぱいたくちゃんのこと知りたかった。
もっと私のこと知ってほしかった。
いままでのたくちゃんと作った思い出、天国に行っても絶対に忘れない。ずっとずっと忘れない。私の愛した最愛の人との思い出だから。
こんな私のこと好きになってくれてありがとう。身体が動かなくなるのに普通に接してくれて…。
私本当はつらかった。たくちゃんの優しさがつらかった。たくちゃんは今からもっといろんな人と出会うでしょ。その、出会った人、一人一人を大切にしてください。
そして、私がたくちゃんを愛したように、この後、たくちゃんのことを愛する人がいて、その人をたくちゃんも愛して…幸せになってください。
私のぶんまで幸せになってください。
今まで迷惑かけたね。これからはたくちゃんの人生を楽しんでね。
最後まで私を愛してくれてありがとう…。
大好きだよ…たくちゃん。
さようなら』
拓也は手紙を何度も何度も読みかえした。何度も何度も涙を流しながら。
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