第八章~さよなら、最愛の人~

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テープはそこで終わった。 久しぶりに聞く真央の声。 拓也は病室の窓を開け外にむかって大声で叫んだ。 「神様!お前が真央に与えた試練。真央は最後まであきらめずに頑張った。絶対に…絶対天国では幸せにしてあげて…。そして、俺は一生懸命生きるよ。真央のぶんまで一生懸命生きる。それが俺に神様が与えた試練だろ!一生懸命生きてやる!」 「真央…。さようなら」 「そして、ありがとう。ずっとずっと…忘れない」 拓也は真央の手紙を握りしめて今はいない真央の病室を後にした。 【神様がくれたもの】 END
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