序章~拓也のstory~

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 真央の家に住み込んで一週間くらい経った頃。 「ねぇ、たくちゃん?」 「ん?」  部屋でベッドに二人座った。 「いつから私のこと好きなの?」  真央は満面の笑みで聞いてきた。 「は? 何言ってんだ?」 「小学生の時からでしょ?」 「ばぁか!」  俺は恥ずかしくて大声で言った。 「やっぱり! 図星だ!」  真央はうれしそうに言った。 「勝手に決めつけるなよ!」  ばれてるのかよ……。真央には好きな人がいるし、なんか俺がバカみてぇじゃんかよ! 「ずっと前から知ってたんだから」 「勘違いもほどほどにしてくれよ!」  俺は怒って部屋を飛び出し外へ出た。なんだよあいつ! なんか無性にむかついた。でも素直じゃない俺もわるいのかもしれないけと。 ゲーセン行ったり、暇潰ししたらすぐに時間は過ぎていった。  今日は家に帰れないな。と、言うより帰りたくない。  もう時計の針は深夜の一時を過ぎていた。どこで寝よう……。とりあえず今日は公園で野宿すっか。 翌日。 クソ! 寝違えちまった。せれよりお腹空いたなぁ。とりあえず真央の家に帰ってみるか……。真央怒ってるかな……。
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