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たちこめるロウソクが燃える匂い。
ベットに寝ている人の首には確に見たことのあるネックレス。
ゆっくり近付き、入り口にもたれて立っている氷室さんに視線を送る。
氷室さんは静かに頷いた。
ぱらっ……
白い布から現れたその顏は、ついさっきまで私に笑いかけてくれてた、なっちゃん。
「…っちゃん…なっちゃん!!!起きてよぉっ!!!…いやあああっ!!!!」
「事故の直後…七海(ななみ)流さんと言うかたが付き添ってくれたんです…。」
「な…流…??」
「まあ、葬儀で会うと思いますが…その時の様子が知りたいなら七海さんに聞いて下さい。」
「……解りました。今日はこれで帰ります…。」
「…解りました。」
キィッ…バタン。
なっちゃんの顏が見えなくなった。
それから、なっちゃんのママの連絡先を教えて家に帰った。
「なっちゃん…なっちゃん…」
私は、気付いたんだ…なっちゃんが私の中でどれだけ大切な存在だったのか…を。
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