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『……っ…ちゃん』
『なっちゃん!!』
「あ…わりぃ…」
『こぼしてるよ(笑)』
そう言って俺の腕についたソースを拭いてくれる。
近づいた凛子の耳元でそっと言った。
「俺…凛子が好きだ…」
バッと顏を上げた凛子の顏は驚きを隠せ無いような顏で、反応に困った。
「……帰るか…」
じっとしてられなくて、伝票を取って凛子の手を取って会計に向かった。
ドルルッ…
バイクのエンジンをかけたのに、凛子はヘルメットを持ったまま動かなかった。
「凛子…??」
『ごめん…電車で帰るね…??』
「解った…。」
止めはしなかった。
凛子からヘルメットを受け取って、凛子を置いて、レストランを後にした。
バイクに乗っている間、ずっと視界が揺れた。
なに…泣いてんだろ…。
視界が…揺れる…前が…見えねぇ…
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