『第⑬章・聖夜🎄』

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「何それ~」 光は少し微笑み、リョータに目線を合わせる。 「あまりジロジロ見るなよ~とりあえず、乗るか」 「うん…」 だが、この出来事が 直人への想いをさらに強めてしまう事になる… 観覧車に乗り込む二人 初めの方は、会話が進み 楽しい雰囲気に包まれている。 観覧車も上に進むにつれ、中から街のイルミネーションが小さく見えてきた。 光はふと外を眺めた。 リョータも、そんな光を見つめた。 『光の笑顔が見たい…』強まるリョータの想い しかし、リョータが見たのは光の悲しそうな表情 そして、観覧車に当たる雨の音 「どうかしたか?」 「えっ?何でもないよ」 「そんな表情して…俺が見たいのは光の笑った顔なんだぞ」 「ゴメンね…でも本当に何でもないから」 …… リョータも深く聞くつもりはなかった。自分自身薄々気付いていたのかもしれない… もしかして、直人の事を考えているんじゃないかって… 光は外を眺めた瞬間 目の前に写る街にイルミネーション だか、自然と直人がいる公園を探してしまってる自分がいた。 それに加え、強さを増す冷たい雨… 時計はすでに10時を回っていた。 観覧車からの夜景 光の想いが動きはじめていた。
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