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「何それ~」
光は少し微笑み、リョータに目線を合わせる。
「あまりジロジロ見るなよ~とりあえず、乗るか」
「うん…」
だが、この出来事が
直人への想いをさらに強めてしまう事になる…
観覧車に乗り込む二人
初めの方は、会話が進み
楽しい雰囲気に包まれている。
観覧車も上に進むにつれ、中から街のイルミネーションが小さく見えてきた。
光はふと外を眺めた。
リョータも、そんな光を見つめた。
『光の笑顔が見たい…』強まるリョータの想い
しかし、リョータが見たのは光の悲しそうな表情
そして、観覧車に当たる雨の音
「どうかしたか?」
「えっ?何でもないよ」
「そんな表情して…俺が見たいのは光の笑った顔なんだぞ」
「ゴメンね…でも本当に何でもないから」
……
リョータも深く聞くつもりはなかった。自分自身薄々気付いていたのかもしれない…
もしかして、直人の事を考えているんじゃないかって…
光は外を眺めた瞬間
目の前に写る街にイルミネーション
だか、自然と直人がいる公園を探してしまってる自分がいた。
それに加え、強さを増す冷たい雨…
時計はすでに10時を回っていた。
観覧車からの夜景
光の想いが動きはじめていた。
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