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徐々に高まる感情
光の頭の中には、直人の事でいっぱいだった…
「私…行かなきゃ」
そう言い、この場をから逃げるように光は走りだそうとした。
リョータは、とっさに光の腕を掴んだ
「待てよ…お前が行く必要あるのか?」
リョータも何となく光が考えてる事が分かった…だから、とっさに身体が反応したのかもしれない…
光を失いたくないって…
「私ね気付いちゃったんだ…今、本当に好きなのは
直人だって………」
……分かってた
分かっていた…けど・・・
一番聞きたくなかった言葉・・・
「私…最低だよね・・自分でも分かってるよ…来る時、今日はずっとリョータと過ごすって決めていたのに・・・
だけど…だけど・・」
光は、感情が高まるあまり涙が零れだした。
「今まで気付かなかった…いや・・自分に正直になれなかったのかもしれない…気付いた時から、一緒にいた存在だったから」
「でも、どうしようもない私を救ってくれたのは直人だった…いつも、ちゃらちゃらして、いろんな男と遊び回ってた日々…回りも日が経つにつれ白い目で見るようになった。
『まただよ』
『今日も、違う男といる』
だけど、私は気にしない…人の事傷つけてもなにも思わない。
深い闇
信用できる奴なんていなかったから…
だけど、そんな時だった
直人に出会ったのは…
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