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始めは全然喋らない
何考えてるかも分からない奴だと思ってたんだけど…
直人だけは、離れて行かなかった…
私に、間違ってるってハッキリ言ってくれた。
それによって、直人を傷つけてしまったけど…直人は、笑いながら優しい言葉をかけてくれた…
私を変えてくれたんだ……
私はもう嘘は付かない…直人が教えてくれた事。
真っすぐで素直な心…
私は、もう後ろは振り返らない!
だから私は
………直人が好き!」
「リョータ…ゴメンね」
リョータは、光の腕を離した。
「早く行ってやれ…たぶんあの馬鹿まだどこかで待ってるぜ…」
そして、少しずつ離れていく光
「なあ光~最後に一言言わせてくれ…
今までゴメンな………
…そして、ありがとう・・・」
そう言い残した。
一人ツリーの前で立ち尽くすリョータ。
リョータは、空を見上げた。
相変わらず降り続いている雨
まるで、天国にいるミユキの涙のように…
『ゴメンなミユキ…お前との約束..守れなかった・・・』
そう、心の中で呟いた。
雨と一緒に、リョータの目から大粒の涙が零れた。
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