『第⑬章・聖夜🎄』

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始めは全然喋らない 何考えてるかも分からない奴だと思ってたんだけど… 直人だけは、離れて行かなかった… 私に、間違ってるってハッキリ言ってくれた。 それによって、直人を傷つけてしまったけど…直人は、笑いながら優しい言葉をかけてくれた… 私を変えてくれたんだ…… 私はもう嘘は付かない…直人が教えてくれた事。 真っすぐで素直な心… 私は、もう後ろは振り返らない! だから私は ………直人が好き!」 「リョータ…ゴメンね」 リョータは、光の腕を離した。 「早く行ってやれ…たぶんあの馬鹿まだどこかで待ってるぜ…」 そして、少しずつ離れていく光 「なあ光~最後に一言言わせてくれ… 今までゴメンな……… …そして、ありがとう・・・」 そう言い残した。 一人ツリーの前で立ち尽くすリョータ。 リョータは、空を見上げた。 相変わらず降り続いている雨 まるで、天国にいるミユキの涙のように… 『ゴメンなミユキ…お前との約束..守れなかった・・・』 そう、心の中で呟いた。 雨と一緒に、リョータの目から大粒の涙が零れた。
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