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「本当~バカなんだから…」
「バカはもともとなんでね~」
互いがニッコリ笑う。
この時から、次第に雨が弱まっていった。
「そう言えば光~初めて話したのもココだったな」
「そうだね…楽しい時も悲しい時も、いつもココ来ていろんな話しをしたよね」
「気付いたら…この公園は俺の思い出の場所になっていた…」
『私もだょ…』
「初めて会った時は、全然話せなかったのにな…少しは、成長しただろ?」
「成長しすぎ~最初全然目見て話してくれないんだもん…この時は、すごいシャイでカワイイと思ったんだけどな~なんでこんな事に、なっちゃったんだろうか」
「しかたないじゃん~女の子は昔から苦手なんだから…今だって、光やナナとか以外全然喋れねぇんだけどな」
「確かに~見てて面白いよ。テンパってる直人…でも、なんで女の子苦手なの?」
「う~ん…小さい時って、あまり男女って意識しなかっただけど、成長すると共に見方が変わったんだよ。まあ思春期ってやつだ。もともと男友達ばっかりで女子と関わる事なかったから、自然と遠ざけてたんだろうな~でもナナの場合は、幼なじみだったし、見た目成長しねぇからそのままだったんだけどな」
笑いながら答えた。
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