779人が本棚に入れています
本棚に追加
「クスっ」
思わず光から笑みが零れた。
「おい…何がおかし…」
光は、直人の事をギュッと抱きしめた。
「ゴメン…少しだけこのままでいさせて」
予想外の事に驚きを隠せない…光は、一度目を閉じゆっくり口を開いた。
「今、目を閉じたら直人との思い出が蘇ってきた。春会った時から、今日までの思い出…
楽しい時も、辛い時も常に私の傍にいたのは直人だったよね?
私が自分自身を見失い、毎日遊んでいたとき、回りは白い目で見る中、直人だけがは真剣に向き合ってこれた。
自分では、傷を癒す事なんてできない…っていったけど、そんな事ないよ…
直人の優しさが傷付いた私を変えてくれたんだよ…直人がいたから、もう一度信じてみようって思えたんだよ。
私ね…今まで、いろんな直人見てきたけど…やっぱり笑顔が一番好き!」
『笑って…悲しい顔は似合わないよ…』
直人が教えてくれた事だったよね。
「もう過去は振り返らない!そう約束したもんね。
私も…
直人の事が大好き……」
この時、さっきまで降っていた雨が雪へと変わった。
この雪は、二人を祝福する神様からのクリスマスプレゼントだったのかもしれない…
やがて二人は目を閉じ
そっとKissをした・・・
.....~Fin~.....
最初のコメントを投稿しよう!