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ページをめくる手を止めて 眠りに落ちていく
あなたの夢を見ませんようにと
馬鹿げたことを願いながら
時は嘆きも知らぬまま 降り積もっていくけれど
そこに立ち止まっているあなたは
出会った頃とよく似ている
誕生日にもらったマグカップの艶は
今も褪せてはいないから
ほんの少しの苦笑いを噛み殺して
一歩ずつあなたから遠ざかろう
あなたの味方でいると 誓ったまま生きてる
あなたの味方でいると 残酷な我侭が
あなたの味方でいると 今もまだ握り潰せない
ページをめくる手を止めた 記憶に囚われて
あなたとの過去が消えるようにと
馬鹿げたことを祈っている
白いマグカップに注いだ気持ちは
今は褪せてしまったのか
ほんの少しの溜息を押し殺して
一つずつあなたの憎しみが増えれば・・・
偽りだけが重なって 大切な言葉が
あなたに伝えたい心が ゆっくりと果てていく
この手のひらにそっと 横たわる想いは
あなたの笑顔だけを願っている ずっと
あなたの味方でいよう 誓ったまま生きてる
あなたの傷と闇と憎しみを引き受けて
あなたの味方でいよう あなたの味方でいよう
あなたの味方でいよう 今もまだ呟いている
ページをめくる手を止めた 真っ白な紙の上
あなたの幸せを記している
馬鹿げた味方がここにいる
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