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「はッ……はッ……」
浅く何度も呼吸を繰り返す首筋に舌を這わせた。
「はッ………」
大きく息を吸い込みながら背中を仰け反らせる聖。
俺の血を含んだ聖の体は体内で吸収され、徐々に死者へと近付く準備段階へと入る。
後は聖を抱くだけ……
簡単な事だ。
何度この身体を貪り、重ねてきた事だろう…
俺は聖の太ももをそっと撫でた。
「いやぁ!!!」
その瞬間、悲鳴にも近い聖の声が耳に響く。
何だ…?
いつもとは様子が違う。
「癒羅…ッ…身体が…身体がッ…おかし……」
聖の身体はガクガクと震え、涙をボロボロと流し、口の端からは俺の血液を押し出すかの様に唾液が流れ出てしまっている。
まさか……
拒絶反応か…?
俺の血液が身体に合わず、拒否を起こしたとでも言うのか?
それとも大量に流し込んだのが原因だろうか…
どちらにせよただ事ではない聖の様子に俺はただ焦りを感じるばかりだった。
これが拒絶反応だとしたら…聖はどうなる?
死ぬのか…?
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