橙空朝

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「結城君。朝よ」   ガツン。   頭に激痛が走った。   「いってぇーー!」   「やっと起きた」   教科書の角で叩きやがった。あいつ。   「馬鹿紗英!」   「減点」   ちくしょう。何だってんだ。   「彰、お前ずいぶんうなされてたぞ?大丈夫か?」   心配そうに竜が覗き込んできた。こうやって見ると、女みたいな顔つきしてやがるな。   性格はエロ親父のくせに   「大丈夫……」   なんだよ。あの夢。   2代目シャドウ?   シャドウって確か、前の夢に出てきたあいつ?   待てよ、おいおい。   夢が繋がってる。   そんなの初めてだぞ?   ありえない話じゃないんだろうけど。   胸のざわつきが止まないのはなんでだ?   もしかすると、これはもしかするかもしれないぞ。   「カラコン……か」
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