蒼色眼

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灰色になった目が、俺の人生を180度変えてしまった。 走ると、今まででは信じられなかったような速度で走れるし、ジャンプ力もかなり上がっている。体力も、全く疲れないところを見るとかなり向上しているようだ。   竜はまだ現場にいるのかな。そもそも、現場ってどこだ?大森はどこで死んだんだ?   ……そういえば、ホストクラブに出入りしてるって噂があったな。   確かめる価値はありそうだ。   とりあえず、駅に行こう。   なるべく目立たないルートで。見つかると間違いなく変な目で見られるだろうし。   『おい!』   またお前か。   『なんだァ、その言い方は?まあいい。そんなことより、匂わないか?』   匂い? そういえば、さっきから変な匂いがする。 金属のような……この匂いは……!   『さァ、事件だ!行くぞ!』   血の匂いがどんどん濃くなっていく。嫌な予感。   全速力で、匂いのする方向へ向かっていく。   しかし、臭い。発達しすぎなんだよ、嗅覚。
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