近藤勇

11/30
前へ
/129ページ
次へ
近藤の元、京都を守る新選組。 副長には土方がつき、山南は総長という役職を得た。しかし、これは副長の下とも上ともとれる、曖昧な立場だった。 さらに、副長を手助けする立場の「副長助勤」(ふくちょうじょきん)というのもあり、これには 沖田総司 永倉新八 斎藤一 井上源三郎 原田左之助 藤堂平助 などが選ばれた。 彼らも試衛館の門人である。 日々京都を守る新選組。 だが、彼らの前には幕末という時代が生んだ、様々な思想を持った敵が現れる。 長州藩(山口) 薩摩藩(鹿児島) 土佐藩(高知) これらの藩の若き浪士達が幕府や将軍に反旗を翻したのである。 幕末とは、長年鎖国を続けてきた日本がペリーの来港によって、開国へと踏み切ったのが始まりであり、それに納得のいかなかった全国の浪士が幕府に対して、過激なデモ、一種のテロ行為などを行なっていた時代であった。 幕府の長、将軍がいる京都はそういった輩にとって絶好の場所であり、京都でのデモ、及びテロ行為を防ぐのが新選組の役割であった。 そんな中過激な一部の浪士達によって進められていた、一つの計画があった。 世に言う「池田屋事件」である
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加