第四章…狭間の迷い子

2/3
前へ
/195ページ
次へ
第四章 ア「貴方は…私に誓えば良いの」 俺に片膝をつかせ右手を差し出してくる…いわゆる、騎士とかがお姫様に忠誠を誓うときにするアレである。 ア「蒼我…早く誓ってよ。」 蒼「あぁ…分かったから少し待て」 俺はアウロラの右手を持つとその白くて小さな手に口付けをする。 ア「蒼我…貴方を私のパートナーとして認め、私と貴方が決して離れぬように誓約の鎖で繋ぎ止めます。」 アウロラの言葉と共に俺とアウロラが光出し、アウロラが俺の放つ光に溶け込んでいく。 蒼「終わったのか…アウロラ?アウロラ?」 光が消えたと同時に急に姿の見えなくなったアウロラ…心配になり俺は声を出しながら周りを探す。 蒼「アウロラぁ!!」 ア「どうしたのよ蒼我?」 蒼「Σっ!!」 姿は見えないけど声だけ確かに聞こえている。いや…聞こえていると言うよりは直接体に響いている感じだ 蒼「アウロラ、どこに居るんだ?」 ア「貴方の中よ蒼我」 蒼「俺の中?どういう事だ」 ア「ハァ~…もう、ちゃんと言ったでしょうが適格者に憑衣して世界を見るって。」 溜め息+不満爆発な怒鳴り声が俺の体を駆け抜ける…正直止めて欲しい。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

743人が本棚に入れています
本棚に追加