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第四章
ア「貴方は…私に誓えば良いの」
俺に片膝をつかせ右手を差し出してくる…いわゆる、騎士とかがお姫様に忠誠を誓うときにするアレである。
ア「蒼我…早く誓ってよ。」
蒼「あぁ…分かったから少し待て」
俺はアウロラの右手を持つとその白くて小さな手に口付けをする。
ア「蒼我…貴方を私のパートナーとして認め、私と貴方が決して離れぬように誓約の鎖で繋ぎ止めます。」
アウロラの言葉と共に俺とアウロラが光出し、アウロラが俺の放つ光に溶け込んでいく。
蒼「終わったのか…アウロラ?アウロラ?」
光が消えたと同時に急に姿の見えなくなったアウロラ…心配になり俺は声を出しながら周りを探す。
蒼「アウロラぁ!!」
ア「どうしたのよ蒼我?」
蒼「Σっ!!」
姿は見えないけど声だけ確かに聞こえている。いや…聞こえていると言うよりは直接体に響いている感じだ
蒼「アウロラ、どこに居るんだ?」
ア「貴方の中よ蒼我」
蒼「俺の中?どういう事だ」
ア「ハァ~…もう、ちゃんと言ったでしょうが適格者に憑衣して世界を見るって。」
溜め息+不満爆発な怒鳴り声が俺の体を駆け抜ける…正直止めて欲しい。
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