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第五章
ア「貴方は…戦いを知らないのね」
出発直前にアウロラに指摘された事…確かに俺の居た日本は戦いなんて無縁だった。しかし、これからは違う…自分の身とアウロラを守らなければいけないのだ
。
蒼「確かに…いざ戦いになったら俺はなにも出来ないと思う。」
ア「まぁ、仕方ないわよね。でも知識としてはもう頭に入っているはずよ」
蒼「知識として…?」
目を閉じて知識を頭から引きずり出す。 狭間の迷い子の使い方や身のこなし、防御にフェイント…様々な戦い方が頭を駆け抜けていく。
ア「どう、戦えそう?」
蒼「知識としては大丈夫だな。後は実戦をくぐり抜けてみないと」
ア「ふふっ、頼もしいわね。」
今気付いたが、アウロラが俺の考えが分かる変わりに俺はどうやらアウロラの感情が分かるみたいだ。今はすごく嬉しそうだ。
ア「さぁ…そろそろ行きましょうか?私と蒼我の旅する世界…運命が無限に回り続ける【メビウス】へ」
蒼「【メビウス】…アウロラ一つ聞いて良いか?」
ア「なぁ~に、蒼我?」
蒼「世界の知識がないんだが…」
ア「あったらつまんないじゃない。だから、常識と言葉しか知識に入れなかったの」
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