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第六章
ア「あ・な・た…起きて♥」
蒼「うわっ…」
聞こえてきたアウロラの言葉に飛び起きる俺…
ア「うわって何よ。失礼過ぎよ」
蒼「アウロラ…今のは何なんだよ。」
ア「だって、一心同体って事は夫婦みたいなものでしょう?」
いや…大いに間違えてるぞアウロラよと口には出さず盛大な溜め息で答え、ようやく周りの状況の確認に入る
蒼「草原?いや、湿原か」
ア「うん、湿原で正解。ここはカーメルの首都【グラス】の近くの【シュナツ湿原】よ。」
蒼「【シュナツ湿原】…綺麗な所だな。」
ア「そうだね。珍しい動植物とかも沢山居るのよ。未だに未登録の新種とかも居るみたい」
アウロラの説明に耳を傾けながら、流れる澄んだ空気を肺いっぱいに収める。
蒼「こんな綺麗な空気は久しぶりだな。都会じゃなかなか吸えるもんじゃないからな」
ア「私は空気吸わなくて良いからよく分かんない。」
なるほど、精霊は空気を吸わなくて大丈夫なのか…ある意味便利だな。
蒼「それでこれからどこに行けばいいんだ?」
ア「首都の【グラス】よ。」
蒼「方向は?」
ア「あっち(満面の笑顔)」
蒼「わかんねぇよ。」
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