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アウロラの姿が見えるならおそらく指を差してあっちでも通じるが、姿が見えない状況でのあっちは分かる訳が無い。
ア「ごめん。えっと…ここからだと東だよ。」
蒼「東って?」
?「キャーー!!」
蒼・ア「Σえっ?」
突然遠くから響く女性の叫び声…明らかにただ事では無い
ア「蒼我、あそこ」
蒼「女の人が…スライム?みたいなのに襲われてる。」
ア「助けないとだけど戦えそう蒼我?」
蒼「もちろん」
俺は狭間の迷い子を構えスライム?に突っ込んで行く
?「えっ!?」
蒼「狭間に漂う炎よ。哀れな迷い子を救いたまえ」
呟くと狭間の迷い子が炎に包まれる。
蒼・ア「燃え尽きろ…炎断斧(えんだんふ)」
炎を纏った狭間の迷い子をスライム?に振り下ろす…スライム?を中心に小さなクレーターが出来る。
?「きゃっ」
蒼「大丈夫ですか?」
?「えっ、えぇ。大丈夫よ…ありがとう。」
初めての戦闘…予想外に動く体に狭間の迷い子の強さ。全て想像以上だ。
?「えっと、ありがとうね。」
蒼「いえ…どういたしまして」
この世界での初めての人との出会いは人助けだった。
第六章…新たな世界…完
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