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第三章
ア「貴方は…私の物なのよ」
いきなりの発言に開いた口が閉じない俺に更にアウロラは言葉を続ける。
ア「だからぁ…蒼我は私の物なの」
蒼「ちょっと待て、説明が足りなすぎだ。開口一番に所有者発言は無いだろう」
俺が怒るのも無理は無い…何故なら俺の使命とやらを話すと言った直後の発言がさっきの「貴方は…私の物なのよ」発言である
蒼「アウロラ、頼むからもっと詳しく説明してくれ。」
ア「仕方ないわね。一回しか言わないから良く聞いてね」
アウロラは面倒くさそうに語り始めた。
ア「とりあえず、私は蒼我の世界で言う精霊なの。しかも、高位の光の精霊よ。でも、見た目通り私は生まれて間もないの…ここまで大丈夫?」
蒼「あぁ、大丈夫だ」
ア「私は成長するために世界を見て回らなきゃダメなの。でも、世界を見て回るには適格者に憑衣しないとダメなんだけど…この世界の適格者が死んじゃったの。」
蒼「……」
思いの外重たい話に驚きながら…でも、アウロラの悲しそうな顔が心に焼き付いていく。
ア「それでね、ずっと探してたの…新しい適格者をね」
蒼「それで、俺を見つけたんだな。」
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