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こんなことを言うのもなんだが、俺は一般的に言えばやくざや暴力団に分類される人種だ。 俺は弱いものいじめが嫌いだ。そして、世の中には決して表からでは変えられない闇の部分というのが存在する。 俺には目標ある。この組を俺の手でのし上げ、弱者救済強者撲滅を掲げた組に作り変えよう。そう思っている。他の人間が聞いたら罵られてもおかしくない夢。でも、出来る限り頑張ってみようと思ってる。      ■ そんな俺は今、とある取引の見張り役を任されている。商品は薬。それも最新のぶっ飛んだ物だと組長(オヤジ)は言っていた。正直反吐が出る。これを同業者に回すならまだしもこれを買うのは繁華街にたむろしている馬鹿(若い連中)だ。正直断りたいヤマだが、俺にそんな拒否権は無く。俺は今ここにいる。 オヤジを倉庫に運び、入り口のシャッターを閉じてからおよそ五分。経験からしてこの取引は短くて一時間。この取引は互いの頭が交渉を行うのでさらに長くなることが予想されたが、どうせこんなところに人は来ない。 タバコをふかし、熱がシャツの中に溜まる感触に苛立ちを覚えながら、俺は空を眺めていた。 そんな時、悪魔がやってきた。
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