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深夜1時に帰宅して、軽くシャワーを浴びた。
リビングでお茶漬けを食べていたら、両親の寝室から母親の怒鳴り声が…。
(また離婚の話か…。こんな夜中に話さなくてもいいのに…)
私は、両親の寝室を軽く睨み、食器を片付け自室に戻って、ベットに入った。
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次の日、私は朝から夕方までバイト。
松君も、私と同じシフトだった。
だけど今日は、休憩室で一緒になる事はなかった。
ちょっと、残念。
私は早く帰りたくなかったから、近くにあるゲームセンターに寄った。
預けている、コインの保管期限が今日までだったし。
受付でコインを引き出し、お目当てのスロット台に座った。
適当にコインを消化していたら「井崎さんじゃ?」と、後ろから声をかけられた。
(誰?)と思いながら振り向いたら、そこには松君が立っていた。
「えっ?松君?…どうしたの?こんな所で…」
私は、松君に逢えた嬉しさ半面、驚きの方が強くて、冷めた言葉をかけてしまった。
「どうしたのって、そりゃこっちの台詞💦」
松君は、呆れた様子で私の隣に座った。
「今ね…家で色々あって早く帰りたくなかったんだ…」
私は松君に、愚痴をこぼした。
「家で何かあったのかは聞かないけど、あんま遅くなんない方がいいよ?」
「うん…」
「あっ…そうだっ!」
松君は、何かを思い出したのか私の肩きながら「昨日さ?飯食いに行く行かないの話になっただろ?」
(昨夜の話か…)
「うん…」
「今から飯食いに行かないか?」
松君からのお誘い。
「え…っ?いいの?」
私は、パァっと笑顔になった。
「昨日行けなかったからね…。もし暇だったらと思って…」
「行く行く♪」
「じゃあ決まりな?」
私は、コインを受付に預けて、松君と一緒にゲームセンターを後にした。
お互い自転車を押しながら、並んで歩く。
なんか、夢のような感じ。
暫く歩くと、ファミレス【ショイフル】に着いた。
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