緊張した告白

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二人で食事なんて、夢のようだった。 私の目の前には、松君が座っている。 私は、メニューを見ながら、松君に視線を送った。 「井崎さんは決まった?」 メニューを少し下げて、松君が尋ねた。 「…どれにしよっか迷ってんだぁ~💦松君はもう決まったぁ?」 「俺はツインバーグの洋食セットに決めた♪」 メニューを私の方に向け、決めた料理に指を当てた。 「ツインバーグね♪私もソレにしよっかな~♪」 松君と、同じモノを食べたかった。 「井崎さんには量多いと思うけど💦」 「でもいいの♪お腹凄く減ってるから、ペロッと食べちゃうよ♪」 「そう?だったらいいけど…」 そうゆう事で、料理を頼んだ。 ツインバーグなんて、食べ切れる自信はなかった。 だけど、松君と同じモノが食べたかったから…。 ~数分後~ 食事も食べ終え、コーヒーを飲む二人。 松君は、鞄からタバコを取り出した。 「松君ってタバコ吸うんだ?」 私は、驚いた様子で話した。 「うん…。中3の頃から吸ってる💦」 「マジでぇ~?」 またまた、驚いた。 「一度味覚えたら、止めるに止められなくてね…」 そう言いながら、タバコに火をつけた。 なんか、カッコイイ!!! タバコ吸ってる姿が、超カッコイイ!!! 父親もタバコ吸うけど、ソレと比べもんになんない位…。 私は、暫くタバコを吸う松君に見とれていた。 その視線に気付いた松君は「何じっと見てんの?井崎さんも吸いたくなった?」と言いながら、一本私に差し出した。 「いやいや…私は吸わないし…」 「じゃあ何で物欲しそうに見てたんだ?」 松君は、私の視線の意味を完全に誤解していた。 「物欲しそうに見えた?」 私は、疑問詞で聞き返した。 「うん…見えた」 即答だしなぁ…。 「タバコを見てたんじゃなくて、タバコを吸う松君を見てたんだ…」 ついに、言ってしまった!! 「俺見てたの?なんで…💦」 私の視線を、理解できていない様子…。 「……松君に…見とれてただけ…」 顔が熱くなる。 松君の顔を見るだけで、体の奥が波を打つ。 なんか、変な感じ…。
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