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「見とれるって…どうゆう意味?」
松君も、聞き返して来た。
「つまりね…その……」
私は、その後の言葉が続かない。
「………?」
松君まで、黙ってしまった。
「私…松君の事が…好きです…」
ついに、松君に告白した。
「へっ…?」
松君の目が、点になっていた。
「…………」
私も、告白した緊張から、顔が赤面した。
「…マジで俺の事が好きなの?」
「…うん」
「いつから好きだったの?」
「…分かんないよ…。気が付いたら好きになってたから…」
それは、自分でも本当に分からなかった。
気が付いたら、松君を視線で追っていた。
「…ちょっと驚いたよ」
本当に驚いた様子で、少し照れている様に感じた。
「はぁ…緊張したぁ~…」
私は、グラスに残ったコーヒーを飲み干した。
「そりゃ女性から告白するんだもんな…緊張するはずだよ…」
「うん…」
私の顔は、更に赤くなった。
「でも井崎さんって彼氏いるんじゃないの?」
「彼氏なんていないよ~💦高2の冬までいたけど…」
「ホールの中で噂になってた…」
「なんでだろ…」
そんな噂が飛び交っていたとは、知らなかった。
「さぁね…俺も分からないよ💦」
松君も、首を傾げていた。
「彼氏いるように見えてたのかな?」
「そうじゃない?井崎さん意外と可愛いから♪」
「意外ってどうゆう意味よ~💦💦」
少し、頬をふくらました。
「ゴメンゴメン💦冗談だって💦」
松君は、顔の前で両手を合わせる。
その姿が、可愛く見えた。
「冗談だって分かってるって♪」
私は、軽く微笑んだ。
それから、少し話をして帰宅した。
部屋に戻って、早速メール。
私は、メール送るのは好きな方じゃない。
文章書くの苦手だし…。
メール送る位なら、電話で話すか会って話した方が楽だから。
メールって、文字だけだし、相手の気持ちが分からなくなる時もある。
携帯を始めて持った時は、嬉しくてメールしまくってたけど、その嬉しい気持ちも薄れていた。
だけど、好きな人に送るメールはまた違うもんだ。
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