第四章

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いよいよデートの日。天気は雨。 でも雨なんか関係ない。取りあえず俺は香織に逢いたい。そう思って待ち合わせ時間の30分前にきた。 待ち合わせ時間…。 そろそろくるだろう。 ……… 二時間が過ぎた…。 諦めきれない…。 でも雨がますます強くなってきてビショビショに濡れたから四時間待って帰った。 ショックだった。 こなかったことももちろんだけどなにより逢えなかったのが辛かった…。 一目顔を見て言葉を交わしたかった。 次の日香織からメールがきた。昨日は急にバイトが入ったらしい。 まあもうどうでもいいって感じになってたからとくに怒ることもなかった。 その日以来香織とギクシャクした関係になってしまった。 このままではいけないと思いバイトを必死に削って予定を空けたがちょうど香織のバイトのある日と被ってて全然逢えなかった。 大学でも何故かお互いを避けるようになった。 何をしてもうまくいかない。香織のことがこんなに好きなのに…。 俺は…いったいどうしたらいいんだ…。 考えても考えても何も浮かばない。 そもそも香織は俺のことを好きなのか。 そんなことまで疑問に思ってしまう。
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