第四章

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逢いたい…。 香織に逢いたい…。 最近は大学でも全く見掛けなくなった。 …というより俺がちょくちょくサボってるからしょうがないんだけど。 気力が出なくなった。 香織と顔を合わすのが気まずいから学校をサボる。 でも逢いたい…。 自分の心と体が正反対のことをしてるこの矛盾。もうどうすることもできないのかもしれない。 相談する相手もいなかった。香織さえいればいいと思って大学ではあまり友達を作っていなかった。香織が彼女であり親友みたいなものだった。何でも相談できた。もちろんお互いに。 香織は元気にしてるんだろうか。家のベッドでそんなことばかり考える。 逃げちゃダメだ。 動かないといけない。 わかってても体が…体が動かない。 嫌いになったわけじゃない。むしろ逢わなくなって自分がどれだけ香織が好きで必要としてたかを思い知らされた…。もうどうすることもできないのか。 俺の心の中はもうめちゃくちゃだった。 でも…やっぱり男の俺から逢いにいかないとダメだ…。 意を決して逢いに行くことにした。
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